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家づくりで忘れてはならないことは、家は“暮らしの現場”であり、“暮らしを守るもの”であるということです。毎日を快適に過ごしながらも、安全に暮らすことのできる素材を選ぶ必要があります。
和歌山の家づくりでは、地震や水害にも強く快適に暮らすことができる「無垢材」がおすすめです。無垢材とは、丸太から切り出して乾燥させた木材のことで、切り出し方によってそれぞれ木目が異なることから一期一会が楽しめる素材です。長く暮らすことで時間とともに美しく変化する色や艶を楽しむことができるのも魅力です。
室内では素足で過ごすことが多い日本人にとって、五感でよさを感じることができる無垢材は最適な内装材だといえるでしょう。木目が反射する優しい光の中で漂う木の香りや、ほどよい温もりと心地よい肌触りが生み出すリラックス効果は図りしれません。
性能面においても、四季に合わせた温度・湿度調節が期待できるうえ、木に含まれる精油成分には防虫効果やカビの増殖を抑える効果もあります。
無垢材は、樹木の種類によって特徴がさまざまです。ここでは、強度や耐久性も兼ね備える素材を厳選してご紹介します。自然災害に強い家づくりの参考にしてください。
赤味で色鮮やかな節を持つカラマツは、重厚感と高い強度を兼ね備える無垢材です。樹脂成分が多く耐水性に富むことから床材として人気ですが、部屋全体に利用した場合でもしつこくなく、温かみのある空間に仕上がります。
日本を代表する針葉樹素材であるスギは、柔らかい木肌が足腰の負担を軽減することから古くから床材として高い人気を誇ってきました。流行に左右されない落ち着いた風合いと、比較的リーズナブルで手に入りやすい点も魅力的です。
木目が美しく耐久性にも優れているナラは、世界各国で良質の無垢材として知られる素材で、日本でも古くから木材建築や家具づくりに採用されてきました。「オーク」と聞くとピンとくる人も多いのではないでしょうか。耐久性の高さと、木材でありながら伸縮が少ないという性質からウイスキーの樽などにも使われています。
サクラは、なめらかで柔らかな木質から、古くは浮世絵の版木にも使われていた素材です。少しピンクがかった色が、使いこんでいくうちに飴色がかり、美しい艶が出てきます。あまり木目がくっきりとしておらず、すべすべとした心地よい手触りが特徴的で、高級家具や高級傘のハンドル部材にもよく使われます。優しく落ち着いた風合いを求めるときにおすすめです。
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